JAPAN TEXTILE CONTEST 2021 最終結果(学生賞①)

2021.11.01 お知らせ

 ジャパン・テキスタイル・コンテスト2021

学生の部

  

スプラウト賞(愛知県知事賞)

River

佐藤 駿

堀山 紗羅

山田 望愛

大阪文化服装学院

まるで〝川〟のせせらぎが聞こえてくるかのような癒しと安らぎの中に相反する躍動感が力強く今の時代に必要な心地よさと未来への希望を願うメッセージがとても伝わってくる作品です。
三重織りで表現された自然な凹凸感や、鮮やかなネイビーとピュアなホワイトをベースにラメ糸の赤をチョイスしたセンスが絶妙でその陰影が穏やかで時には力強い水の流れを上手に表現できていると思いました。細番手の糸を使用しているのでふくらみの中に軽さもあり空気をはらんで軽快に揺れ動くドレスをイメージしました。
作者の三人のそれぞれの個性が調和されバランスの良い仕上りになっており、スプライト賞として高く評価させていただいました。
佐藤さん、堀山さん、山田さんの五感で感じたものを表現する感性と技術が今後も楽しみです。
これからのファッション業界でご活躍されることを期待しています。頑張ってください。

 

審査員 ㈱オンワード樫山 松田 博子 

素材  Pe=100%

  

シーズ賞

tactile

青木 ひろ乃 東京造形大学

好奇心のあるものに出会った時に思わず触れてみたくなる衝動、触覚という視点からのインスピレーションが興味深くこの作品に惹きつけられました。
パイナップルを表現した凹凸感の表現は素材と組織のバランスがとてもよく完成度が高いので高評価をさせていただきました。
これからの青木さんのご活躍を期待しています。頑張ってください。

 

審査員 ㈱オンワード樫山 松田 博子 

素材  C=50%,W=50%

 

時間

LEE JEONG HWA

文化服装学院

テーマである時間を錆びと独特のグラフィックで非常にクリエイティブに表現された点が素晴らしかったです。
錆び自体に時間との関係性はありますが、その錆びで染める方法にろうけつ技術を選んだ点にも非常にセンスを感じます。
大小に異なる線、染料がしみ込む度合い、これらをランダムに表現する為には版を使ったプリントでは限界がある。
そこで小麦粉を使用したろうけつ技術を使って偶発性をデザインに取り込み、時間の経過を感じさせるグラフィックを完成させた点は圧巻でした。

 

審査員 ㈱AKIRA・NAKA 中 章

素材  Si=100%

 

真跡

川名 俊佑 杉野服飾大学
素晴らしかったです。
書の持つ強さ、繊細さ、静けさがオパール加工を使う事により損なわれずにデザインされていました。
そこに箔というまた和を感じさせる加工をレイヤーする事で色彩の妙を感じさせられました。
自身が書道家でもあると伺いましたが、自分が持つ様々なアイデンティティーを今後も創作に活かしていって頂きたいと思います。

審査員 ㈱AKIRA・NAKA 中 章
素材  C=50%,Pe=50%

 

たゆたう

桐山 めぐみ 多摩美術大学
シアーなオーガンジープリントに挟まれた中から透けて見える廃棄物の織物の耳のフリンジが透明感の中に一筋の意思のように感じられ、光にかざしたときのピュアでクリーンな清清しさに大変魅力を感じました。
再利用の発想も今後不可欠になってくるテーマだと思います。
今後の桐山さんのご活躍を期待しています。頑張ってください。

審査員 ㈱オンワード樫山 松田 博子
素材  耳C=100%,オーガンジーPe=100%

 

星の川

ZHU LINGZHI 文化服装学院

和装の伝統的な技法である引箔に取り組まれ、テーマとされた「星の川」を巧みに、壮麗に表現されています。
中国をバックグラウンドとされる朱さんにとって異国の衣文化やその製法は馴染みがなかったと思いますが、今後も好奇心旺盛に様々な文化や事象に興味を持ち、テキスタイルの創作に生かしてください。
朱さんの今後のご活躍を願っております。おめでとうございます。

審査員 国際ファッション専門職大学 篠原 航平

素材  和紙=90%,Pe=10%

 

 

 

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JAPAN TEXTILE CONTEST 2021 一般の部 上位賞

JAPAN TEXTILE CONTEST 2021 一般の部 優秀賞

JAPAN TEXTILE CONTEST 2021 学生の部 受賞作

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テキスタイルのクリエーションの顕彰を通して「次代のテキスタイル産業を担う人材の発掘・育成」、「テキスタイル産業における技術力、デザイン力、マーケティング力の強化」を目指しているジャパン・テキスタイル・コンテスト、その歩みは、1991年開催の「国際ファッション&テキスタイルウィーク'91―FATEX '91」に遡ります。
それから12年後の2002年、ジャパン・テキスタイル・コンテストは、装いも改め、新たなスタートをきりました。