Interview with
国島株式会社 森 遥香
テキスタイル業界を知ったのはいつですか。
この尾張地方で生まれ育ったため、物心の付いた時から存在は知っていました。
意識し始めたのは、この地を離れた頃です。
その頃の意識の変化を教えてください。
上京し、地元を俯瞰的に見たことにより、産地の偉大さを痛感していきました。
東京在学中にも総合展「THE尾州」にお越しいただきました。
当時の印象を覚えていれば教えてください。
当時は既に、「地元に戻ってテキスタイルを志すぞ」言う思いが固まりつつありました。
ですので、何もかもが輝いて見えたのを覚えています。 帰り際により強い決断へと変わっていました。
その後、名古屋に学びの拠点を移し、在学中にものづくりリレーとインパナ塾に参加いただきました。
こちらの事業はいかがでしたでしょうか。
尾州産地のこと、テキスタイルのことを少しでも多く吸収したいという思いで参加しました。
想像以上に学びにボリュームがあり、熱量のある方々に出会え、大変刺激的でした。
尾州産地での就職活動はどのような形で進めましたか。
名古屋に学びの拠点を移したと同時に、私の中での就職活動は始まっていました。
具体的には、多くのテキスタイルブランドや素材に触れ、生地屋に足を運びました。
そのような活動の中で何か発見はありましたか。
様々な素材に触れた先に、中でも紳士服地の世界に魅了されていることに気付きました。
紳士服地の魅力を教えてください。
一見地味で代わり映えのしない世界だと目に写っていましたが、逆手に取れば可能性を秘めている、制限の多い中での探究心を擽られたのです。
国島さんを知ったきっかけを教えてください。
尾州産地で、紳士服地メーカーまで的を絞り、意識をし始めました。
紳士服地に止まらず、様々な織物を手がけており、国内に止まらない幅広いマーケットを持っているところに魅力を感じました。
何より、テキスタイルの前と後を感じ取れ、未来が拓けた瞬間を覚えています。
国島さんへのアプローチはどのような形で行いましたか。
直接問い合わせました。ですが、地元のネットワークにより、噂が先行していました。
森さんが国島さん狙ってる的な噂ですか?
(笑)テキスタイルマニアが、機屋就職を志望していると言ったレベルのものでした。
現在の仕事内容について教えてください。
現在は、織物設計やテキスタイルの知識をコンスタントに習得しながら、社内外の広報活動を担っています。
学生時代に参加いただいたインパナ塾に今度は社会人として参加いただいています。
参加動機を教えてください。
前回(学生時代の受講時)は、授業があり満足に受講することができませんでした。
そのような中で、先輩方が企業の垣根を越えてテキスタイルについて語らっている姿が眩しく映り、参加したいと思いました。
同業他社の仲間を募集中です!
受講時の感覚について、学生時代との違いを教えてください。
学生時代との違いは、良くも悪くも吸収力が劣っているなと感じています。
そんな中に自分の成長も同時に感じることができており…具体的には、学びに優先順位を付けることができるようになった所です。
一緒に受講している学生さんを見て感じることはありますか?
今の学生達を見ていると、何だか当時の自分を見ている様です。
貪欲な姿勢や真っ直ぐなところとか… タイムリープしている気分です。
就職の前後で尾州産地や国島さんの印象は変わりましたか。
変わりました。 想像以上に挑戦の場があることに、やりがいを感じています。
業界の裏側も学生の内に経験し、覚悟を持ってこの産地に飛び込んだので、ネガティブなギャップは、産地にも会社にもあまりありませんでした。
今後の目標について教えてください。
テキスタイルの知識を極め、尾州ならではのものづくりに取り組みたいです。
同時にマーケットを意識して、自信を持った発信をしていきたいと思っています。
最後に尾州への就職を目指す学生さんにメッセージをお願いします。
興味の赴くままに、好奇心を擽られるがままに、切り拓いていって欲しいです。
声を上げたら、周りの人は助けてくれます。 この産地はとてもあたたかいです。