Silk wave

その他素材

【JAPAN TEXTILE CONTEST 2023 グランプリ】

 

企画意図

タッサーシルク (野蚕) 原料を紡績する時に出た落ち綿を原料に使用しウール紡毛紡績で作った糸を使って織っています。

シルクはウールと同じく動物繊維で保温性に富む性質があり、仕上げ加工においてもウールの様な表情や質感が出ます。

起毛加工はあえてランダムかつワイルドな表情を表現した加工にしてあります。

シルクの持つ温雅な光沢のある毛並みと表情がインパクトのある生地になっています。

 

審査講評

今回のジャパンテキスタイルコンテストにおきましては、2023年という年を意識した作品の応募が多く見られました。
世界の気候の変化、社会の動向を含め、どのようなテキスタイルを提案してゆくべきかと真剣に取り組もうとする姿勢が多く見られました。

なかでも審査員一同一致で、グランプリ賞に選出されましたのは、作品名Silk waveと言うタイトルがつけられた中西義隆氏の作品です。

選考理由としましては、目付が330gと軽量、エコ素材使用、ジェンダーレス、エイジレス着用可能な素材提案であること。

同時に、最も重要な選出ポイントとなりましたのは、作品のもつランダムでワイルドな仕上げが、絶妙な現代性を持ち、受賞に相応しいという点でした。タッサーシルクの落ち綿というエコ原料、ウールの紡績を使用しています。

来年も予想される暖冬に向け、ウール着用の時期が遅れても、シルクならシーズン早くから着用でき、ウール同様の保温性を持ち、シルク独自のリッチ感もなく、誰もが身体に心地よく、すぐ手に取り、楽しめるというテキスタイルです。

(審査員長 皆川 魔鬼子 ISSEY MIYALE INC. 企画技術部門 エグゼクティブアドバイザー

 

混率

Si100

 

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石慶毛織㈱

中西 義隆

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企業情報

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JAPAN TEXTILE CONTEST 開催委員会

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テキスタイルのクリエーションの顕彰を通して「次代のテキスタイル産業を担う人材の発掘・育成」、「テキスタイル産業における技術力、デザイン力、マーケティング力の強化」を目指しているジャパン・テキスタイル・コンテスト、その歩みは、1991年開催の「国際ファッション&テキスタイルウィーク'91―FATEX '91」に遡ります。
それから12年後の2002年、ジャパン・テキスタイル・コンテストは、装いも改め、新たなスタートをきりました。