【JAPAN TEXTILE CONTEST 2022 グランプリ】
企画意図
着物に使われる絹織物の産地「丹後」 にて、昔ながらの手織りのアップサイクル技法 「裂き織り」 を駆使した 「Japanese exotic denim」工場の余り物である残反と残糸を活用。
織りの作業は電力を使用せず手仕事にフォーカスを当て、「ムラ」 という偶然的な産物から豊かなデザインを生み出しました。
既存のデニムとは異なるビジュアルですが、織りは同じ綾織。
裂き織りのデザイン性を活かす裏使いを推奨。
審査講評
まずは、歴史を重ねたようなヴィンテージ調のムラ感に魅了されるものがありました。
自社のデニム工場に残った反物や糸を活用し、手織りが継承されている丹後産地の特長を生かした裂き織りの素材です。
電力を使用しない手仕事はエネルギー節約にも繋がります。
裏面を表にして提案があったことで、より一層表面感の魅力が際立ったと思います。
そのアイデアの判断に感性の鋭さを感じました。
結果、表も裏も両面が充実したデザインとなり魅力の幅が広がっている点にも評価が集まりました。
藍染色の素材を紐状にカットして織ることで出来たよじれは偶然のプリミティブで深い色合いを生み出し、服やインテリア、アートとしても、現代の暮らしを癒すアイテムになるのではないかと感じます。
精神的な満足感を提供できるテキスタイルとして、この素材の未来の可能性を感じます。
(審査員長 梶原 加奈子 ㈱KAJIHARA DESIGN STUDIO テキスタイルデザイナー)
混率
W76,Si21,C3
サンプル請求先情報
川端デニム製作所
川端 晃
080-9715-1409
info@kawabatadenim.jp
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