【試験項目】
平均繊維直径
【適用範囲】
羊毛、カシミヤ、モヘヤ等獣毛のスライバー及び原料わた
※混用物については、解舒や薬品によって毛のみを残留させることで可能
(即ち綿や麻との混紡は不可、2種以上の混紡された毛のそれぞれの測定も不可)
※糸、織地及び編地については解舒によって繊維状にすることで可能
【使用規格】
IWTO-47,JIS L 1081 D法(オプティカルアナライザ)
【機器名称】
OFDA(Optical Fiber Diameter Analyzer)
【システム構成】
光学顕微鏡、CCDカメラ、画像処理及びデータ管理用コンピュータ、ソフトウエア、
【試験方法】
試験試料を1.0〜2.0mmの長さに切断し、70mm×70mmのスライドガラス上に規定の密度(繊維の面積比が15〜25%)になるよう、スプレッダーを用いて分散させる。もう1枚のスライドガラスで繊維を挟み、測定部にセットする。分析を開始させると、オプティカルアナライザが自動で光学顕微鏡による拡大画像を取り込み、画像を解析し、それぞれの繊維の直径を算出し、データとして集積していく。これが繰り返され規定の本数分のデータが蓄積されると、直径の分布、平均直径、標準偏差等が出力される。
【校正方法】
IWTO(International Association of Wool Textile Laboratories)より年1回8種の平均直径が既知の羊毛スライバーが提供される。これらを測定した結果と既知の値に差異がないように校正パラメータを調整する。さらに年2回のラウンドテストに参加し、そこで良好な成績を得ることでデータが公正であることを確認している。