機屋という仕事は、テーブルメーカーから設計書と糸を支給されるので、どんな織機で織っても、誰が請け負っても同じものが出来てきます。その中でいかに他社と差をつけるかは、【高品質・スピード】が第一と考えます。一般的な機屋であればひと月かかるところを、当社であれば半月で織り上げ、なお且つ商品も綺麗に納めて、仕掛スタートや完了の予定など問い合わせがあれば即答できるよう生産・納期管理に努めております。
私も繊維業界に飛び込んで早や25年、入りたての頃は仕事があふれるほど有ったので、繁忙期になると織り上がった時が納期でも許される時代でした。それから海外でものづくりが主流になると、当然仕事も激減し、単価も厳しくなり繊維業界そのものが衰退していきました。機屋も仕事がなくなり先行き不透明感から後継者不足に陥り、今ではピーク時の10分の1の軒数、平均年齢は75歳を超えると聞きます。そのような状況下でも国内で生き残るためには更なる短納期・高品質が求められます。
昭和62年から始まった24時間稼働、年間351日体制は、どんな不況になっても厳しい納期に対応するため、今年で34年続いています。
社内では私は年長者でありませんが、勤続年数はいつのまにか一番長くなりました。頼もしいスタッフに囲まれ、若返りも徐々に出来つつあります。あと足りないのは安定した受注です。お声がかかれば、新しい商品にもチャレンジしていきます。少しでも先方様のお力になれるよう、品質・納期管理に今まで以上に努め、日々精進してまいります。