< 製織 >
織物は経糸と緯糸から出来ています。
まず経糸を織物の幅に必要な本数を引き揃え、ドラム状のビームと呼ばれる機械に巻き取ります。
次に緯糸を組み合わせ、生地を織っていきます。この織りあがったままの生地の状態を生機(きばた)といいます。
経糸と緯糸の交錯の状態により織物の表情をつくりだす組織が決まります。
多様化するニーズにも積極的に対応し、品質や納期、目指す風合いなどによって、最新鋭の革新織機と
50年前から存在する伝統的なションヘル織機を使い分けて、ものづくりをしています。
ションヘル織機は、生地をゆっくり織り上げることで、糸へのストレスが少なく、ウールの特徴を最大限に
生かした毛織物ができます。
ションヘル織機の扱いは難しく、当社ではマイスターと呼ばれる技術者を常駐させ、メンテナンスしながら
織物を仕上げております。マニュアルではない熟練の技術を継承し、拘りのものづくりを行っています。
昔ながらのものづくりには、職人たちの勘や指先の感覚、知識が基盤となる技術が多数存在します。
100年余りの歴史の中で培われてきた技術力は脈々と継承され、最新テクノロジーとの融合により
三甲テキスタイルでしか作れないこだわりの最高級毛織物を生産しています。