< 染色 >
原料や素材によって染料や温度を変え、そのものに合った最適な方法で染めていきます。
培われてきた熟練の技術により染料を調合し、微妙に変化する糸や生地の状態を見極めながら
丁寧に調節していきます。
三甲テキスタイルでは、糸の状態で色をつける糸染めと、生地の状態で色をつける反染めの二種類の
方法で染色しています。
「 糸染め 」では、バスと呼ばれる大きな窯の中に糸を並べて投入し、染色を行います。
三甲テキスタイルでは、10kgにも満たない少量染めから、数百kg単位の大きな量の染色が可能です。
糸の状態で様々な色を再現することができるので、チェック柄など主に柄物の織物を織る際に使われます。
一方「 反染め 」では、生地糸(白糸)の状態で織り上げた、生機(きばた)と呼ばれる反物を
使用します。
それを、大きな筒状の機械に投入し、回転させながら高温で染色していきます。
染色や洗浄の工程では大量の水を利用します。
三甲テキスタイルでは季節による温度変化が少なく、毛織物に最適な水質(軟水)を持つ天然地下水を利用して
いるので、柔らかくしなやかな毛織物を生産することができます。
また、天然の軟水は色素と結合しやすく、蛍光色から濃色まで幅広く多彩な色を表現することが可能です。
良質な天然地下水によって、ウールの特徴でもある光沢感を引き出しやすく、風合いのいい毛織物を作り上げています。