・私の仕事
私は、加工課で反物の仕上げ加工に携わっていて、主に蒸絨・釜蒸絨工程で
仕事をしています。
蒸絨とは、反物を蒸気で蒸す事によりシワの防止や形状を安定させる工程です。
釜蒸絨は蒸絨と同じく反物を蒸気で蒸して形状を安定させる工程ですが
蒸絨より高温・高圧で蒸す事により毛織物の風合いをより引き出す事が出来ます。
どちらも仕上げ加工の最終工程でとても重要な役割を持ちます。
・仕事のやりがい
自分が携わった反物が製品となり、生活の一部になっているという事に
やりがいを感じます。
蒸絨・釜蒸絨の工程を通すことで、粗い生地に熱と圧力が加えられ
素材に風合いが出る様子が確認出来ます。
工程を通す前では服地に出来るようなものではなかった生地が
柔らかく変化する様子を見ると感動します。
私の携わった素材が採用され、実際に着用されている様子を見ると
自分の業務が役立っていると実感し、嬉しく思います。
・業務上のこだわり
自分の失敗で他の工程の人に迷惑をかけないよう丁寧かつ迅速な
作業を意識しています。
蒸絨・釜蒸絨という工程において、反物を仕掛ける際、反物がゆがんだり
シワになったまま巻いてしまったりすると
その形状でセットされてしまい工程を戻さなければならなくなります。
そうなってしまうと他の工程の作業者に迷惑がかかってしまうだけでなく
反物が使えなくなってしまう可能性があるので、そうならないように
細かく確認を行いながら作業を行っています。
蒸絨・釜蒸絨はどちらも仕上げ加工の最終工程でとても重要な役割です。
この工程の通し方によって反物の仕上がりが変わるので、失敗をしないよう
丁寧かつ迅速に作業をするよう心がけています。